2017年1月25日

レーザー治療で痛みや不快感のない治療

レーザー治療

歯医者さんが苦手な理由の一つにあげられるのが、ドリルで削る時の振動と音です。最近では治療器具の性能がよくなり音や振動の少ないタイプが増えてきましたが、それでも不安に感じる方が少なくありません。こうしたドリルによる不快感は、レーザーを使うことで抑えることができます。歯科医療用のレーザー装置には様々な種類がありますが、当院ではウォーターレーザーを導入し、小さなむし歯から歯ぐきの治療、小さな腫瘍の切除まで効果的な治療を行っています。

ウォーターレーザー

ウォーターレーザーウォーターレーザーは、水分子にレーザー光のエネルギーを与えて患部を削るレーザー装置です。従来のレーザー装置は患部にレーザー光を照射して、そのエネルギーで水分を蒸発させて悪い部分を取り除きます。レーザー装置の種類によっては照射時の熱で痛みを感じることがあり、あまり効率のいい治療とはいえませんでした。

ウォーターレーザーは装置の先端から出ている水にレーザー光を当てて患部を削るので、熱や痛みがほとんどありません。むし歯だけをきれいに削り取るので、樹脂の接着がよくなってキレイに仕上がります。このウォーターレーザーなら麻酔を使わずに治療ができ、しかもドリルで削るような音や振動がなく、快適な治療が実現します。

<ウォーターレーザーのメリット>
・麻酔を使わずにむし歯治療ができる
・効果の高い治療ができる
・音や振動がないので、治療中の不安がなくなる
・歯を削る時の痛みや熱がほとんどない
・低侵襲の治療ができる

ウォーターレーザーでできる治療

ウォーターレーザーは主に小さなむし歯の治療で使用します。それ以外も適応範囲が広く、歯ぐきの治療や歯根の治療、口内炎、知覚過敏、腫瘍の切除、歯ぐきのメラニン除去などの治療ができます。

小さなむし歯の治療 麻酔を使わずに、悪い部分だけをピンポイントで削ることができます
歯根の治療 抜髄(神経を取る処置)を行った後の殺菌に適しています
歯ぐきの治療 殺菌効果が高く、歯周病菌を殺菌して腫れや痛みを短期間で抑えます
口内炎の治療 ウォーターレーザーを照射すると、口内炎の痛みが和らぎます
歯ぐきの黒ずみ除去 歯ぐきのメラニン色素を除去します
腫瘍の切除 小さな腫瘍を切除します
知覚過敏 冷たい水や熱い飲食物等の刺激が和らぎます
歯肉の整形 麻酔をせずに歯肉の形成ができます

ウォーターレーザーのインストラクターがいるから安全です

当院では全国でもいち早くウォーターレーザーを導入し、より効果の高いウォーターレーザー治療に取り組んできました。前院長はウォーターレーザーのインストラクターの資格を取得し、WCLI (国際臨床レーザー学会)日本支部会長も勤めていました。前院長の指示のもと、ウォーターレーザー治療を行っているので、安全で効果の高い治療を提供しています。

ウォーターレーザーの使用にあたっては、きちんと診断した上で判断いたしますが、むし歯が大きくて神経に達している場合は適応外になる場合もあります。

1本1本の歯を大切に考えたむし歯治療

むし歯治療

日本はむし歯の多い国の一つといわれています。スウェーデンでは80歳になった時に平均20本の歯が残っていますが、日本人は平均でわずか7本しか残っていません。早くからむし歯になる人も多く、45歳頃にはむし歯の本数が半数を超えているというデータもあります(2011年厚生労働省調べ)。歯を削るとその部分が細菌に感染しやすくなりますが、的確な治療をすることで感染リスクを抑え、歯を長持ちさせることができます。

歯は患者さまの身体の一部です。当院では1本1本の歯を大切に考えた、長持する治療を目指しています。また治療中は、お口の中に機械や手を入れるためストレスや痛みの不安を感じる方も少なくありません。治療中のストレスを取り除き、安心して治療を受けていただくために、痛みに配慮した治療にも取り組んでいます。

当院のむし歯治療の取り組み

なるべく痛みの少ない治療当院のむし歯治療の取り組み
むし歯の治療でもっと多い心配が、痛みに対する不安です。不安が強いと身体が緊張して余計に痛みが強くなり、それが原因で歯医者さん嫌いになる方もいます。治療中の痛みは麻酔を使って抑えます。麻酔を打つ時に痛みがありますが、シール型の表面麻酔を使用してから麻酔注射を行うので、チクッっとした痛みがありません。
治療では振動の少ないタービンを導入しているので、歯を削る時に感じる独特の不快感や痛みがありません。様々な工夫を取り入れていますので、安心して治療を受けていただけます。

なるべく削らずに神経を残す当院のむし歯治療の取り組み
歯は削る量が多くなるほど健康な部分が少なくなり、再感染リスクが高くなります。長持ちさせる治療をするには、なるべく歯を削らずに、悪い部分だけを確実に取り除く緻密さが求められます。当院ではなるべく歯を削らず、神経を残すためにウォーターレーザードックスベストセメントを使用しています。それぞれに適応症例が異なりますが、小さいむし歯はウォーターレーザーを使うと、表面のむし歯だけが削れて痛みもありません。また痛みのない大きなむし歯には、ドックスベストセメントを使う事で大きく削らずに神経を残すことができます。

むし歯だけを的確に見極める当院のむし歯治療の取り組み
長持ちさせる治療をするためにも正確な診断が欠かせません。ごく初期の小さなむし歯は肉眼だけでは見極めが難しく、まれに見過ごしてしまうケースもあります。当院では拡大鏡ダイアグノデントを使ってむし歯を正確に見極めるので見逃すことがありません。また、むし歯部分を確実に削る事ができるので、再治療の少ない長持ちする治療ができます。

なるべく痛くない、なるべく削らない治療はこちら

根管治療

根管治療なるべく神経を残す治療を心がけていますが、神経まで細菌が広がっている場合は、抜髄(神経を抜く処置)が必要になります。さらに悪化して歯根の先まで感染が広がっていると、通常の治療では保存が難しくなり、根管治療が必要になります。

根管治療とは歯根の中に通っている管の中の細菌をきれいに取り除き、薬で密封して再感染を防ぐ治療です。悪化した歯を残す最後の手段ですが、難易度が高い治療のため、万全の対策を行ってから治療を進めます。特にお口の中の湿度が高いと感染リスクが高まります。当院では「Zoo(ズー)」という器具を装着して、唾液を吸い込んでくれるので湿度がゼロになります。また患部に唾液が入るのを防ぐので、細菌による感染リスクが軽減します。

ZOOZoo
チューブ型の所々に穴が開いている器具です。お口の中に装着して治療をすると、穴から唾液を吸いこみます。唾液の中には歯の削りかすや細菌が混じっていますが、それも一緒に吸い込んでくれるので滅菌対策にもなります。特に小さなお子さまは唾液が多いので、滅菌効果が高くなります。

むし歯の進行状況と治療

むし歯とは、酸で歯が溶かされた状態です。COからC4へと進行します。むし歯を防ぐには早期発見・治療が何よりも大切です。

CO(初期むし歯)CO
歯の表面が白く濁った状態です。穴が開いていないので、まだ痛みやしみなどの症状がありません。フッ素塗布や歯みがきをすると歯が再石灰化しますので、治療の必要はありません。

C1(エナメル質のむし歯)C1
エナメル質(歯の表面)が酸で溶けている状態です。小さな穴があいていますが、しみ・痛みがまだありません。表面のむし歯を削り、白い詰め物を入れます。

C2(象牙質に進んだむし歯)C2
むし歯が内側の象牙質に広がって穴が大きくなっています。この段階では冷たい飲食物・甘い食べ物を食べると痛みが出たり、しみるようになります。むし歯部分を丁寧に削って白い詰め物を、場所や削る大きさによってはインレー(詰め物)を入れます。

C3(神経まで広がったむし歯)C3
むし歯が神経近くに達している状態です。穴が深くなって舌で触るとはっきりわかります。飲食物が触れると激しい痛みを感じる事があります。この段階では神経を取る処置(抜髄)が必要です。歯を大きく削ってかぶせ物を入れます。

C4(根だけが残っているむし歯)C4
むし歯がさらに進んで歯根だけになった状態です。この段階では神経が壊死して痛みが感じなくなります。治療が可能な場合は根管治療(根の治療)を行い、かぶせ物を入れます。治療が難しい場合は、抜歯になります。

高性能な滅菌機器を導入し滅菌対策を徹底

当院では開院当初から二次感染を防ぐために滅菌対策に取り組んできました。世界基準のクラスB滅菌器、ガス滅菌器を完備し、「クリーンで安全な歯科治療」を提供しています。

クラスB規格の滅菌器滅菌器
世界でもっとも厳しい基準を設けている、ヨーロッパ基準クラスB規格のオートクレーブを導入しています。様々なオートクレーブがありますが、その中でもクラスB規格はさらに基準が厳しく、「あらゆる種類の被滅菌物を安全に滅菌することができる」といわれます。

一時、歯を削るドリルやタービンの滅菌問題がクローズアップされたことがありますが、当院はそれ以前からオートクレーブで滅菌を行っていました。オートクレーブは高圧蒸気で治療器具を滅菌する装置です。高圧蒸気を注入して隅々まで行き渡された後、庫内の空気を抜いて真空状態を作って乾燥させます。これを交互に繰り返しながら治療器具の内部にも蒸気を行き渡せて滅菌します。

ガス滅菌器滅菌器
オートクレーブは庫内の温度が130℃になるので、ビニールやガラス、ゴム、プラスチックなど、器具の素材によっては使用ができません。そこでオートクレーブに入れられない器具は、ガス滅菌器を使って滅菌します。一日の診療を終えた後、使用した器具を庫内に入れておくと翌朝には滅菌が終わっているので、常に衛生的な器具を使って治療ができます。

当院のその他の滅菌対策

滅菌パック滅菌パック
ミラーやピンセットなどの治療器具は、個別パックにして包装していますので衛生的です。治療が始まる前に患者さまの目の前で開封いたします。

ディスポーザブル
口をすすぐコップやエプロンなど、患者さまの身体に直接触れる備品は、使い捨てができるディスポーザブル製品を使用します。毎回、新しい物をお出しするので衛生的です。

グローブの使用グローブ
治療中は、必ずゴムグローブを着けて治療を行います。また治療中に血液が付着した場合もその都度、交換して清潔なものを使います。

次亜水で消毒次亜水
チェアー回りは、診療が終わると次亜水で消毒するのでクリーンです。また治療の前には、患者さまに次亜水でお口をすすいでいただいて、感染リスクを軽減しています。

【当院の特徴】なるべく痛くない・削らない治療

なるべく痛くない・削らない治療

カウンセリングでは、「痛いのは嫌」「歯をあまり削らないでほしい」といったご要望をよく伺います。削る量が増えるほど治療中の痛みや不安が強くなり、また歯の寿命も短くなります。そんな不安やストレスが大きくなるとかえって苦痛になりますので、安心して治療を受けていただけるように、当院では介入の少ない、なるべく痛くない・削らない治療に取り組んでいます。

なるべく痛くない治療の取り組み

治療中の痛みで代表的なのは、ドリルで歯を削る時の痛みです。治療中の痛みは治療前に麻酔をかけることで充分にコントロールできます。しかし麻酔注射の針を刺す時や薬を注入する時に痛みや不快感があり、それを嫌がる方もいらっしゃいます。当院では特殊な装置をつけた注射器や、特殊な表面麻酔を使用することで、麻酔時の痛みや不快感をコントロールしています。

バイブラジェクトバイブラジェクト
「バイブラジェクト」は注射器に取り付けて電動で振動を与える装置です。バイブラジェクトを取り付けて麻酔注射をすると、神経に振動が伝わって痛みが感じにくくなります。麻酔針も痛みが少ない極細タイプを使用し、針を刺す角度を考えながらゆっくりと注入します。

ペンレスペンレス
針を刺す時の痛みは表面麻酔で緩和します。一般的にはジェル状の表面麻酔が使われますが、当院では「ペンレス」と呼ばれるシールタイプを使用します。麻酔前にペンレスを患部に貼ると、2分ぐらいでキシリトカインという成分が浸透して麻痺し、針を刺した時の痛みが感じにくくなります。

患者さまの表情や動きも常に確認していますので、ピクッとした動きがあれば「痛かったら手を上げてくださいね」とお伝えしています。麻酔が効き始めるまでの時間は個人差がありますが、少し削って痛みがあれば、しばらく待ってから治療を再開すると痛みを感じなくなります。

ウォーターレーザーで介入の少ない治療

ウォーターレーザー小さなむし歯は、ドリルを使わずに「ウォーターレーザー」で歯を削ります。一般的なレーザー装置はレーザー光を照射した時の熱でむし歯を蒸発させるため、その熱によって痛みが出ることがありました。当院で導入しているウォーターレーザーは、レーザーのエネルギーで水分子を加速させて歯を削るので、熱が発生せず痛みや振動がありません。小さなむし歯に限定されますが、麻酔を使わずに歯が削れるので痛みの不安が強い方でも安心です。

ウォーターレーザーを使うことで、ピンポイントでむし歯だけを削れます。削ったあとは樹脂を詰めて形を修復します。ドリルに比べると表面がキレイに削れるので、樹脂の接着がよくなり再治療を防ぐことができます。

レーザー治療についてはこちらへ

ドックスベストセメントでなるべく神経を残す

ドックスベストセメントなるべく神経を残すために当院では「ドックスベストセメント」を使った治療を行っています。これまでの治療では、神経付近に達する大きなむし歯は神経への細菌感染を防ぐために、歯を大きく削って神経を抜く処置(抜髄)が必要でした。しかし神経を抜くと歯は酸素や栄養が届かなくなるので、もろくなって寿命も短くなります。

ドックスベストはむし歯を残したまま治療ができるので、歯を大きく削る必要がありません。神経も残せるので歯を長持ちさせることができます。治療をする時は歯をわずかに削ってむし歯を残した状態にします。その上からドックスベストセメントを詰めると天然ミネラル成分が浸透して、細菌を殺菌し歯の再生を促します。

●ドックスベストセメント(Doc's Best Cements)とは
ドックスベストセメントは、歯をほとんど削らずに薬でむし歯を治す新しい治療法です。銅イオンや亜鉛、リン等の天然ミネラル成分を配合したドックスベストセメントをむし歯部分に詰めると、銅の働きでむし歯菌を殺菌し、他のミネラル成分が歯の再生を促します。海外ではアメリカ最大の歯科関連団体・ADA(アメリカ歯科医師会)で安全性が認可されていて、20年以上の臨床実績がある治療法です。

正確な診断による痛くない治療

当院では、なるべく削らない治療を実現させるために、正確な診断に力を入れております。小さなむし歯を見極める際に、肉眼だけに頼っているとむし歯を見逃してしまう恐れがあります。当院では拡大鏡やダイアグノデントを使ってむし歯を正確に見極めるので、初期のむし歯も見逃すことがありません。また、むし歯部分だけを確実に削ることができ、再治療の少ない長持ちする治療が実現します。

ダイアグノデントダイアグノデント
むし歯を数値で表すレーザー装置です。肉眼では判断が難しいむし歯でもダイアグノデントで調べると、むし歯のレベルが数値で示されます。判定の精度が高く、レントゲン写真と併せて診断ツールの一つとして活用しています。

拡大鏡拡大鏡
拡大鏡はメガネ型の患部を拡大するレンズで、当院では2~3倍の拡大鏡を使用しています。治療中、拡大鏡を装着すると患部が拡大されて見えますので、肉眼では判断が難しい部分もはっきり確認できます。治療の精度を高める大切なツールです。

たっぷり30分以上!時間をかけたていねいなカウンセリング

わかりやすい・ていねいな説明

当院では初診時に必ずカウンセリングを実施しています。カウンセリング時間はたっぷり30分以上!ゆっくり時間をかけてていねい且つわかりやすく説明し、充分に納得していただいてから治療に進みます。

患者さまが悩んでいることや望んでいることは一人ひとり違います。患者さまごとの思いや考えを理解するためにカウンセリングではお話をじっくり伺い、主訴や口腔内の状態を踏まえた上で治療方法をご提案いたします。治療内容についてドクターからの一方的な押し付けはいたしません。ご要望を満たせる方法を一緒に考えながら、その方にとって最善の治療をご提案いたします。

●必ずマスクを外して顔をお見せします
最初は誰でも不安でいっぱいです。ドクターがマスクをつけていると不安が強くなる方もいらっしゃいます。カウンセリング時には必ずマスクを外して患者さまと向き合い、余計は不安を与えないように配慮しています。

●納得できるまで説明します
相談内容によってはカウンセリング時間が長くなる場合もあります。30分程度の説明では納得できなかった場合や、疑問がクリアになるまで質問される方には、患者さまの気持ちに応えるために時には1時間以上お話しすることもあります。

●筋道を立てて説明しながら不安や恐怖心を取り除きます
不安や恐怖心が強い方は、ご自身のお口の状態やそれを改善する方法が沸かずに混乱しがちです。お話しを伺いながら筋道を立てて説明していくと、多くの方は不安や恐怖心が消えていきます。一つひとつ説明していくと1時間かかってしまう場合もありますが、その後の治療にも影響してきますので、恐怖心の強い方にはしっかり説明いたします。

ビジュアルに訴えるわかりやすい説明

わかりやすい説明歯の状態や治療法などを口頭で説明しても伝わりにくいことがあります。診療室には17インチのモニターを設置し、レントゲン画像や口腔内写真などを大画面でお見せします。当院オリジナルの資料もふんだんに用意し、それを使いながらお話を進めていきます。治療についての説明や治療を受けるメリット・デメリットなどをわかりやすくまとめていますので、すぐにご理解いただけるものになっています。また、カウンセリング時間内で治療方法が決められない場合は、資料をお持ち帰りいただけますので、ご自宅でゆっくりと検討した上で、納得のいく治療法を選択していただきたいと思います。

患者さまの優先順位を引き出す効果的な質問

ていねいな説明いろんな治療法を説明すると、中には迷われてしまう患者さまもいらっしゃいます。そんな時は患者さまが整理して考えられるように的確なアドバイスを差し上げます。例えば、「見た目がキレイになって、なるべく費用がかからない治療」とおっしゃる方には、見た目と費用のどちらを優先したいのかを確認して、優先順位を決めていただきます。

大切なことはご自身が何を最優先したいかをはっきりさせることです。優先順位が決まればドクターがそれに合わせた治療計画を組み立てていきます。ご要望に沿った治療を受けていただけるように精一杯サポートいたします。また、治療を進めていくうちに様々な理由で治療計画を変更する場合もあります。その場合は今後の治療計画はもちろん、変更になった理由をきちんと説明いたしますので、ご安心ください。

歯科用CTで精密な診査・診断

歯科用CT

これまでの診断はレントゲン撮影による診断が一般的でした。レントゲン画像は、口腔内を二次元の平面画像で再現するので、角度によって確認できない部位などもあり、口腔内の奥行や骨の状態もはっきり把握できません。インプラントなど精密さが求められる治療においても正確な診査・診断が難しく、歯科医師の経験に頼る部分もあったのが現状でした。この問題を解決するために、歯科用CTを導入する医院が増えています。当院でも歯科用CT「NAOMI CT」を導入し、精密な診査診断を行っています。

歯科用CTは、口腔内を立体的(三次元)に解析できるコンピュータ・レントゲンシステム(Computed Tomography)です。撮影したデータを専用ソフトで解析処理を行いますと断層写真として三次元で再構成され、口腔内の奥行や咬み合わせ、顎の状態が立体的に把握できるようになります。鮮明な画像で拡大縮小が自由にでき、根の病気や骨の状態など小さな異変までわかり、より正確な画像診断が可能になりました。

CT診断が必要な治療

CT撮影をすることで、あらゆる口腔疾患の診断ができます。当院では主にインプラント、根管治療、重度の歯周病の診断時にCT診断を行っています。

●インプラントインプラント
撮影データをシミュレーションソフトで解析すると、骨の厚みや長さから柔らかさまでわかるので、インプラント手術が適応できるかどうかを正確に診断できます。口腔内を立体的に把握できるので、咬み合わせに沿ってインプラントの埋入位置や角度、長さを決めることができます。またCTデータをもとに、ノーベルガイド(手術中に使用する補助具)を製作しますので、インプラント手術の安全性を高める上でもCTは重要です。

●根管治療根管治療
歯根の先の病巣はレントゲンでは判断が難しく、特に歯根が複数に分かれていると重なって映ってしまい、枝分かれした部分を見逃してしまう恐れがあります。CT画像は一つひとつの歯根が独立して映るので、病巣を正確に捉えらることができます。また病巣の広がりを立体的に把握できるので治療のアプローチがしやすくなり、効果的な治療が可能となります。

●重度の歯周病重度の歯周病
歯周病が進行し重度になると骨が溶けて吸収されています。CT画像で骨の状態をみると、骨の吸収をはっきり捉えることができ、歯周病の正確な位置を特定することができます。またレントゲンではわからない病変もはっきりわかるので効果的なアプローチができ、より精度の高い治療が可能になります。

1年に1度の「歯科用CTドック」で歯の健康管理

歯科用CTドック当院では歯科用CTドッグを実施しています。これは歯科用CTで診るお口の健康診断です。普通の定期検診はレントゲン写真でお口の変化を調べますが、CT診断を加えることで小さな変化が発見でき、歯根の病気や歯周病の早期治療につなげることができます。CTを撮影した後は、17インチのモニターに写した画像をお見せしながら、気になる箇所や問題部分をその場でていねいに説明いたします。撮影から診断までおよそ30分。撮影時間も数分で終わりますので、どなたでも気軽に受診していただけます。

定期検診と併せて1年に1度、歯科用CTドックを受けていただくと、より快適で健康な状態が保てるようになります。これからは病院で人間ドックを受けるように、歯医者さんで歯科ドックを受ける時代です。いつでも受診できますので、ご希望の方はスタッフまでお気軽にお申しつけください。

歯科用CTドックのメリット
レントゲンに比べると歯科用CTの情報量は圧倒的に多く、小さな異変をとらえることができるので早期発見・早期治療につながります。レントゲン画像は平面に映し出されるためイメージがつきにくい面がありますが、歯科用CTでしたら画像を立体的に再構成できるので、リアルにイメージできます。またCT画像はプリントアウトできるので、お持ち帰りいただくことができます。

また、CT撮影の被ばく量を気にされる方もいらっしゃいますが、歯科用CTは医科のCTに比べると非常に低く、わずか0.04mSv(ミリシーベルト)です。これは、東京 ― ニューヨーク間の航空機が浴びる被ばく量の半分以下ですので、どなたも安心して撮影いただけます。

【岩本歯科医院の理念】患者さまを最優先に考える歯科診療

岩本歯科医院の理念

当院は、患者さまの立場に立った歯科診療を目指しています。カウンセリングで患者さまの主訴や気になる部分をお聞きしながら、患者さまのニーズを明確にしていきます。治療の優先順位が見えてきましたら、それに沿った最善の治療法を提案し、患者さまのペースに合わせた治療計画を立案いたします。たとえ治療でも「患者さまが嫌がることはしたくない」というのが私たちの思いです。常に患者さまに寄り添って一緒に考えながら、一つひとつの治療を進めていきます。

「患者さまを最優先に考える歯科診療」は、開院以来、祖父、父、私と三代にわたって受け継がれてきた当院の理念です。今後もこの方針は変わりません。時代が変わり患者さまのニーズが多様化してきていますが、これからも時代とニーズにマッチした質の高い歯科医療の提供に努めていきます。

お口全体を考える総合的な歯科診療

総合的な歯科診療当院では、むし歯の治療から歯周病、インプラント、口腔がん検診まで、総合的な歯科診療を提供しています。以前は、むし歯治療だけ、歯周病治療だけのように、悪くなった歯だけを治す治療が一般的でした。歯科医療が向上した今、治療のあり方が大きく変わってきています。今求められる治療は、口腔内全体を考えた総合的な歯科治療です。歯を一口腔単位で考えていくことでお口全体が健康になり、1本1本の歯を長持させることができます。

当院でも生涯にわたって歯の健康をお守りするために、お口全体のバランスを考えた総合的な診療に取り組んでいます。40歳以降になるとほとんどの方に歯周病の兆候がみられます。仮に主訴がむし歯であっても、検査をしてみたら実は歯周病も併発していたというケースもよくあります。むし歯をきちんと治しても歯周病を放置していると気付かないうちにどんどん進行しますので、それを食い止めるためには今、歯周病治療が必要です。

検査結果をもとにお口全体を診断し、現在の問題点や今後の可能性をきちんとお伝えした上で、現状で考えられる必要な治療をすべてお話しします。患者さまの考えやご要望もお伺いし、一緒に考えながら、その方にとってのベストな治療をご提案いたします。10年先の歯の健康をお守りするために、常に患者さまを最優先にした最善の治療に努めてまいります。

初診から治療までの流れ

Step1.ご予約初診から治療までの流れ
お電話でご連絡ください。ご都合を伺いますのでそれに合わせてご予約をお取りいたします。

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Step2.受付初診から治療までの流れ
受付で健康保険証をご提出ください。主訴を伺った後、問診表をお渡ししますのでご記入いただきます。

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Step3.カウンセリングと検査初診から治療までの流れ
主訴を伺った後、口腔内写真撮影やレントゲン撮影を行います。口の中の写真や撮影したレントゲン画像をお見せしながら、現在のお口の状態や問題点と治療についての説明をします。治療の流れや費用、期間などについてもわかりやすく説明し、患者さまに同意をいただいてから治療に進みます。

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Step4.治療開始初診から治療までの流れ
治療計画に沿って治療を進めます。途中、治療計画の変更が必要になる場合は、その時点で変更する理由と今後の治療計画を説明いたします。

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Step5.治療終了~メインテナンス初診から治療までの流れ
治療を終えたら、その状態を維持するために定期検診やメインテナンスを実施いたします。

カウンセリングをおこなっております

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