こんにちは。岩本歯科医院の院長/岩本憲一です。数あるホームぺージの中で、このページをご覧になっていただきありがとうございます。
当院は1950年の開院以来、祖父・父・私と三代にわたり、この地域で診療を続けています。初代院長が掲げた「患者さまの立場にたった歯科診療」を理念に、半世紀にわたって受け継がれてきた治療ノウハウと、充実した医療設備や治療技術を駆使しながら、時代とニーズにマッチした質の高い歯科医療の提供に努めています。
当院がある横浜市緑区は静かな住宅街で、かつては住んでいる方々もお子さまからお年寄りまで幅広い年齢層でした。近年、マンションが建設されてから若い世代のファミリー層が増えています。その一方で、初代院長が診療にあたっていた頃から通い続けて下さっている方も少なくありません。初代および先代が、地域に密着した診療を続けてきた結果だと感じています。
三代目の私も地域に根付いた診療を目指しています。コミュニケーションを大切にし、患者さまのニーズに沿った最善の治療を提供し、その後も安定した状態を保てるようにしっかりサポートして参ります。
毎日の食事が美味しく食べられるようになると、笑顔が増えておしゃべりも楽しくなります。地域の歯のホームドクターとして、末永く皆様の歯の健康をお守りいたします。歯のことでご心配なことがありましたら、お気軽にご相談ください。
歯科医師には色々なタイプがありますが、私が理想とする歯科医師像は、祖父や父のように患者さまのご希望に沿った治療を提供し、安定した状態をできるだけ長く保てるように、口腔内環境を作っていける歯科医師です。
もし私が患者さまの立場だったら、不安になるような治療は絶対に受けたくありません。自分が安心して受けられる治療でしたら、患者さまも安心して受けてくださると思います。一つひとつを大切にし、クオリティの高い治療を心がけ、治療を終えた後に患者さまから「治療をしてもらってよかった」と思っていたただけるような治療が提供できるように、これからも励んでいきます。
初診の患者さまはみんな不安を抱えた状態で来院し、それを解消して欲しいと望んでいます。しかし殆どの方が漠然とした不安やご要望をお持ちのため、優先順位がわからなくなり、戸惑ってしまうことがあります。それを一つひとつ紐解き、不安を解消していくことで次のステップに進むことができます。そのきっかけを作るために当院ではカウンセリングを大切にしています。
患者さまのお話しをじっくり伺っていくと、「こうしたい」「ああしたい」という要望が出てきます。その要望に対して「こういう治療法がありますよ」と説明していくと、患者さまの本当の要望が明確になり、より具体的な提案ができるようになります。
当院のカウンセリングは時間が長くなりがちで、1時間近く話し込んでしまうと患者さまから「今日はカウンセリングだけですか?」とおっしゃられることもあります。納得できないまま治療を進めると患者さまに不満が残ってしまうので、その日はカウンセリングに徹する気持ちで臨んでいます。お互いに納得した治療を提供するためにも、じっくり時間をかけてカウンセリングに取り組んでいますので、ご理解いただけると幸いです。
当院では矯正治療は行っていないのですが、お子さまのお口を見ていると歯ならびや咬み合わせが気になることがあります。矯正が必要なお子さまには、提携先の矯正専門医院で矯正相談をおすすめしています。ご希望の方には、無料矯正相談チケットをお渡ししますので、相談だけでも受けていただきたいと思います。お子さまは成長期に矯正すると顎の成長を利用した効果的な治療ができます。歯並びが悪いと見た目はもちろん、むし歯ができやすくなるため、健康面・精神面にも影響を与えます。治療を受けるかどうかは任意で決めていただいて結構です。無料ですので歯並びが気になるお子さまはぜひ利用してください。
1998年 東京歯科大学卒業
WCLI(世界臨床レーザー学会)会員
デンタルコンセプト21会員
日本における、がん発症率は年々高まっています。それに併せて口腔がんの罹患率も増加傾向にあり、2015年には7000~8000人に上るといわれています。アメリカや先進諸国では、国を挙げて口腔がん対策に取り組んでいるため減少傾向にありますが、残念ながら日本は後れを取っているといわざるを得ません。そんな中、近年は口腔がん対策に取り組む歯科医院が増えてきています。当院でも早くから「がんスコープ」を導入し、口腔がん対策に取り組んでいます。
口腔がんは自覚症状が少なく症状も口内炎と似ているため、発見された時にはかなり進行しているケースが少なくありません。手遅れにならないためにも、口腔がん検診を受診されることをおすすめしています。口腔がん検診は歯のメインテナンスと一緒に受けることができ、定期的に受診することで口腔がんの早期発見につながります。どなたでも気軽に受診できますので、お口の健康が気になる方はスタッフまでお気軽にお申しつけください。
がんスコープは、口腔内に特殊な光を照射してがん組織を発見する装置です。正常な組織に照射すると緑色に映りますが、異常があると黒く映ります。黒く映った部分は、がんの可能性が高く、口腔がんの早期発見につながります。当院では口腔がんの可能性がある場合は口腔内写真を撮影し、それをお渡しして大学病院の口腔外科に紹介いたします。口腔がんの診断は難しく、専門知識が不可欠です。がんスコープの導入で、より正確に、より早く口腔がんの発見ができるようになりました。
通常の光では一見問題ないように見えますが...
がんスコープを通してみると黒い部分が見受けられます。
この部分が口腔がんの可能性があります。
口腔がんの危険因子には、喫煙・飲酒・刺激などがあります。中でも喫煙は最大の危険因子と考えられており、タバコを吸う人と吸わない人との発がんリスクは約7倍にもなると言われています(日本歯科衛生士会より)。また飲酒もリスクが高いと言われ、アルコール度数の高いお酒を嗜む方は特に要注意です。アルコールが肝臓で分解された後にできるアセトアルデヒドに発がん性があり、その影響で口腔がんを発症すると考えられています。この他に、慢性の機械的な刺激や食事などの科学的な刺激、口内炎などの口腔粘膜の障害、ウィルス、加齢などの影響があります。
日本人成人の80%は歯周病もしくはその兆候があります。歯周病は歯を失う原因のトップに上げられるお口の中の病気です。歯磨き剤などのCMを見ていると歯が抜け落ちてしまう恐ろしい病気のように思っている方も多いと思いますが、早めに治療をすればほぼ完治できます。少しでも歯ぐきに異常を感じたら、歯周病検査を受けて歯周病から歯を守りましょう。
歯周病は初期症状がほとんどなく、静かに進行していく病気です。感染していても気づきにくいため、治療に来た時にはかなり進行しているケースがほとんどです。歯周病治療においては病気について理解を深めることはもちろんですが、お口の中の現状を知ることがとても大切です。当院ではお口の状態をお伝えした上で、徹底した歯周病治療に取り組んでいます。
【1】口腔内写真で歯ぐきの状態を確認する
初診の方は歯周病以外の主訴で来ているので、検査をして初めて歯周病にかかっていることに気づくケースが大半です。症状もほとんどなく、治療の必要性がわからない方も少なくありません。まずはお口の状態を知っていただくために、口腔内写真を撮影して歯ぐきの状態を見ていただきます。お口の中の状態は鏡を見てもわかりにくい部分がありますが、写真をお見せすると治療の必要性を理解して治療に前向きになります。
【2】わかりやすい説明
歯周病は1回では効果が分かりにくく、モチベーションが続きにくい治療です。まずは歯周病についてきちんと理解していただくことが大切だと当院では考えています。歯周病の知識を深めていただくために、資料やイラストなどを使ってわかりやすく説明いたします。
【3】治療経過を伝えてモチベーションを高める
歯周病治療を受けた後は、術前・術後の写真をお見せしています。治療を続けていくと歯ぐきが引き締まってきます。比較してお見せすることで、患者さまにも引き締まってきたことが実感でき、「最近出血が減っていませんか?」とお聞きすると、症状が改善されていることが分かるようになります。
スケーリング
歯周病治療の基本ともいえる治療で、歯ぐきから上の部分に付着している歯垢や歯石を除去する治療です。衛生士がスケーラーと呼ばれる専用器具を使ってていねいに取り除いていきます。汚れと一緒に細菌も取り除いていくので、数回の治療で腫れや出血がなくなり、歯ぐきが引き締まります。スケーリング後に歯周病検査をして改善状態を確認します。
SRP
スケーリング後の検査で状態が改善されていない場合は、SRP(スケーリング・ルート・プレーニング)を行います。SRPは歯ぐきから下に付着した歯石を除去する処置です。歯周ポケット内(歯と歯ぐきの間の溝)にスケーラーを入れるので麻酔をして行います。根の回りに歯石が付着すると、歯周病菌が出す毒素によって骨が溶かされてしまいます。そのまま進行すると歯がぐらつくようになりますので、徹底的に除去します。
歯周病は完全に治すことが難しい病気です。治療をすることで進行を食い止めて歯ぐきの状態が改善されますが、もとの状態に戻ったわけではありません。再発を防ぐには毎日の歯磨きと、数か月に一度のメインテナンスが重要です。歯科医院の役割は歯周病の進行を止めて口腔内の状態を安定させることですが、その状態を維持するには患者さまご自身の努力が不可欠です。歯周病は一生お付き合いしていく病気であり、予防の主役は患者さまです。再発させないためにも、日ごろの歯磨きと定期的なメインテナンスを心がけていただきたいと思います。
初期の歯周病
歯周ポケットが深くなり、そこに汚れが溜まって根の回りに付着しています。痛みなどはまだありません。歯を磨いた時に歯ブラシに血がつくことがあります。ていねいな歯磨きとスケーリングで汚れと一緒に細菌も除去すると、進行を食い止めることができます。
中期の歯周病
歯周ポケットがさらに深くなり、歯垢や歯石が根の回りにこびりついた状態です。歯ぐきからの出血や腫れがあります。指で歯を押すとぐらつき始め、きつい口臭があります。スケーリングや歯ぐきから下のスケーリング(SRP=スケーリング・ルートプレーニング)で徹底的に歯石を取り除きます。
末期の歯周病
歯周ポケットの溝がさらに深くなり、歯石が根全体に付着しています。歯ぐきの出血や腫れがひどくなり痛みも伴います。細菌が出す毒素で歯を支えている骨(歯槽骨)が溶かされて歯がグラグラします。さらに進行すると歯を支えきれなくなり、ついに抜け落ちてしまいます。スケーリングやSRPでは治療が困難になり、歯周外科による処置が必要です。それでも治療が難しい場合は抜歯となります。
歯医者さんは独特の雰囲気があり、お子さまにとって居心地の悪い場所です。そんな不安がったり、嫌がったりするお子さまを無理に治療するとトラウマができてしまいます。当院では安心して治療を受けていただきたいと考え、お子さまの気持ちに寄り添ったに優しい治療を心がけています。
診察室に入ってきたら、優しくていねいに笑顔で対応します。お子さまが話しやすいように、なるべく柔らかくフレンドリーな感覚で話しかけるようにしています。最初はユニットに座ったり、機械に慣れたり、お口を開ける練習をして怖がらなくなってから治療を始めます。
もしそれでも不安が強い場合は月に一度通っていただいて、ブラッシング指導やフッ素塗布をしながら慣れていただきます。お母さまにご負担をかけるようになりますが、お子さまにトラウマを残さないための対応ですので、ご理解いただけると幸いです。
緊急性を帯びている場合は
痛みがあり緊急に治療が必要な場合、基本的に治療を優先させますが、治療中に暴れるとお口の中を傷つける恐れがあります。その際は、お母さまと相談した上でご協力をお願いし、お母さまにお子さまを押さえていただく場合もあります。それでも治療が難しい場合は、治療中の危険を避けるために大学病院の小児歯科や、小児専門の歯科医院への受診をご案内しています。
当院の歯科衛生士は子育て経験がある女性です。お子さまとの接し方や対応の仕方を心得ていますので、優しくていねいに対応いたします。ブラッシング指導や仕上げ磨き指導は、母親目線に立った的確なアドバイスができます。また口腔ケア以外にも母親の立場に立ったアドバイスができますので、何でもお気軽にご相談ください。
お母さまと一緒でお子さまの不安が和らぎます
お子さまの不安が強いと、お母さまも一人で診察室に入らせるのが心配だと思います。当院の診察室はゆったりしているので、お母さまも一緒にお入りいただけます。身近な方が傍にいると不安がなくなって落ち着いて治療ができるようになります。また、お母さまも治療の様子を見守ることができるので、お互いに安心して治療ができます。とはいえ、甘えが強いお子さまは一緒にいると逆効果になる場合もあります。お子さまの性格などを見た上で、ケース・バイ・ケースで対応させていただきます。
ブラッシング指導
衛生士がお子さまに合せたブラッシング指導を行います。歯ブラシの握り方や動かし方を教えてから、歯に上手に当たるように教えて行きます。歯磨きはむし歯予防の第一歩ですが、より効果を高めるために、お母さまへの仕上げ磨き指導もいたします。仕上げ磨きのコツやホームケアでのフッ素ジェルの使い方をお伝えしますので、毎日の仕上げ磨きで実践してください。
フッ素塗布
フッ素は歯質を強くしてむし歯を予防する効果があります。市販の歯磨き剤にも配合されていますが、歯科医院で使用するフッ素は高濃度でより高い効果が期待できます。フッ素を塗布すると歯の再石灰化を促して歯質を強くし、初期むし歯を治す効果があります。特に乳歯や生え始めの永久歯は歯質が柔らかいので、この時期のフッ素塗布は有効だといわれています。
シーラント
シーラントは奥歯のむし歯を防ぐ予防処置です。奥歯の溝は歯ブラシが届きにくくいので、むし歯になりやすい場所です。シーラント(歯科用特殊樹脂)を奥歯の溝に詰めて蓋をすることで汚れが溜まりにくくなり、むし歯を予防できます。シーラントが取れなければ効果は持続しますが、取れた時は再処置ができます。
乳酸菌タブレット
乳酸菌には口腔内のバクテリア環境を整える働きがあります。むし歯が多発傾向のお子さまには、乳酸菌のタブレットをおすすめしています。1日1錠なめるだけで、口腔内の細菌をコントロールして、むし歯になりにくい環境を整えます。不安が強く治療を怖がるお子さまには、まずはこちらをお試しいただいております。
むし歯の多いお子さまのお口を拝見すると、歯磨きが上手くできていないことがあります。ご家族からお話しを伺うと、甘いお菓子や飲み物が大好きで、歯磨き習慣が身についていないケースが少なくありません。食生活とむし歯は密接な関係があり、食べ物や食べる時間を見直すことでむし歯になりにくくすることが可能です。初診時には問診票にお子さまの食生活や、歯磨きの状況を記入していただき、食事内容や歯磨き習慣を確認した上で、むし歯が多発傾向にある場合は、食事指導とブラッシング指導を行います。
お子さまの歯磨き習慣が身についても、任せっきりにしてしまうと磨き残しが出来てしまいます。お母さまが仕上げ磨きをすることでむし歯を予防できますので、お母さまにも仕上げ磨きの仕方と、ホームケアでのフッ素塗布の仕方を指導いたします。家事や育児でお忙しいと仕上げ磨きまで手が回らないことがあるかと思いますが、むし歯知らずのお子さまに育てるためにも、当院では仕上げ磨きを推奨しています。
ひと昔前の歯医者さんの診療は、「歯の治療」が中心でした。最近では患者さまの予防意識が高くなり、予防歯科に取り組む歯科医院が増えています。当院でも予防歯科に力を入れた診療を行っており、歯科衛生士による徹底した予防処置や定期検診を通して、お口の健康を守ります。
予防の基本になるのがご自身での歯磨きです。ご本人が磨けていると思っていても、実は汚れが落ちていない方も少なくありません。予防歯科ではドクターと歯科衛生士の二人三脚で行うブラッシング指導に力を入れております。ドクターがお口の中をチェックして汚れが残っている場所があれば、衛生士に指導ポイントの指示を与えます。衛生士はドクターの指示に沿って15~20分ほどかけて、ていねいにブラッシング指導を行います。
磨いているつもりでも、歯ブラシがお口に合っていないと歯に上手く当たらず磨き残しが出てしまいますが、その方の歯に合わせて歯ブラシを使い分けることで、キレイに汚れが落とせるようになります。お子さまやご年配の方など、その方の歯の状態や磨き癖などを見ながら効果的に磨ける歯ブラシをお勧めしています。
歯の治療が終わるとお口の中が快適になりますが、その状態を維持するには定期検診が欠かせません。定期検診やメインテナンスをきちんと受けることで、お口全体の健康が保たれて新たなむし歯や歯周病ができにくくなります。
当院ではお口の健康を守る定期検診を実施しています。受診サイクルはお口の状態や年齢等によって異なりますが、一般的には2~6か月に一度、検診を受けていただきます。また歯医者さんが苦手なお子さまには、慣れていただくために月に一度来ていただく場合もあります。口腔内の状態や患者さまのペースに合わせてご案内しますので、歯を長持ちさせるためにも定期検診を受けてください。
定期検診のメリット
定期検診の最大のメリットは、むし歯・歯周病の予防です。定期的に見ていくことで早期発見・早期治療につながり、ごく初期のむし歯であれば経過観察を続けることで進行を止めることができます。また歯がキレイになった状態を身体で感じると、デンタルIQが高まって歯を大切にしようという気持ちが芽生えてきます。沢山のメリットがありますので、歯の健康を守るためにも数か月に一度の定期検診をぜひ受けてください。
PMTC
歯科衛生士が行う本格的な歯のクリーニングです。専用器具を使いながら歯の表面に付着している汚れをていねいに取り除き、1本1本の歯を磨き上げます。衛生士の一人は講習会に参加しており、高度な手技を身につけています。他のスタッフにも共有しているので質の高いPMTCが提供できます。
ブラッシング指導
ドクターが歯の状態を確認し、その指示に沿って歯科衛生士がブラッシング指導を行います。その方が磨きやすい歯ブラシを使うので、効果的な歯ブラシの仕方が身につきます。また汚れの残り具合によっては染め出しを使い、ちゃんと磨けているかを視覚的にご確認いただくこともあります。
ガムマッサージ
ガムマッサージは衛生士が行う歯ぐきのマッサージです。指の腹を使ってゆっくりソフトな力で歯ぐきをマッサージします。歯ぐきの血行や唾液の分泌がよくなり、むし歯・歯周病・口臭の予防効果が期待できます。
本当に快適な入れ歯とは、どのようなものでしょうか。多くの方はズレない、外れない、痛くない入れ歯と答えると思います。もちろんそれも必要ですが、装着感や清爽性、審美性、そして歯を長持ちさせることも大切な要素です。こうした条件を全て揃っている入れ歯が、「本当にいい入れ歯」です。
当院ではズレない・外れない・痛くない・長持ちする快適な入れ歯を提供しています。快適な入れ歯を作るポイントは、歯周病治療と正確な型取りです。従来の入れ歯では満足できなかった方でも、喜んでいただける入れ歯をご提供いたします。
入れ歯は留め具で歯に固定させる人工歯です。多くのメーカーでは安定性・審美性を追求した入れ歯の開発に取り組んできましたが、快適さに不満を感じる方も少なくありませんでした。そんな従来の入れ歯の不満を解消した新発想の入れ歯が、MTコネクターです。
MTコネクターは特許を取得したクラスプ(バネ)のない新発想の入れ歯です。装着時の違和感や咬んだ時の痛みがほとんどなく、しっかり咬めて何でも食べられるようになります。良質な材料を使って独自に開発した技工技術により、審美性・安定性が高く天然の歯と見分けがつかないほどの仕上がりになります。従来の入れ歯に不満がある方は、MTコネクターで食べる喜びを取り戻しましょう。
大阪の技工所が開発したMTコネクター
MTコネクターは大阪の技工所が開発した、従来の入れ歯の概念を根底から覆したクラスプ(バネ)と床のない入れ歯です。その人の歯の動きや歯ぐきの形状に合わせて作ることで、歯ぐきにぴったりフィットする、ズレない外れない入れ歯になります。従来の入れ歯はクラスプを歯にかけて固定させていました。MTコネクターは歯ぐきの粘膜でプレートを支えるので、残っている歯に負担がかかりません。しかも使っているうちに歯ぐきが鍛えられていくので食生活が快適になります。
平成16年12月にMTコネクターは、歯科業界では初の特許を取得しました。
※特許権者(株)大阪歯科センター 特許第3626752号
<参考症例>
MTコネクターの快適さの秘密
クラスプのない入れ歯は他にもありますが、強度や厚みに問題がありました。MTコネクターでは土台となる金属プレートの素材に僅か0.35mmの「ウィロニウムプラス」を使用したことで、薄くて軽く、しかも歯ぐきにぴったり吸いつくようなフィット感のある入れ歯を実現。長年の研究で培った経験と一つひとつを調整する高度な技工技術により、シンプルな構造でありながら最高の装着感と使い心地を両立する入れ歯に仕上がります。
<MTコネクターはこんな方におすすめです>
・健康な歯を傷つけずに入れ歯にしたい方
・留め具が目立つのが嫌な方
・しっかり咬める歯にしたい方
入れ歯づくりで大切なことは、歯周病をしっかり治してから歯型を取ることです。歯周病があると歯ぐきが腫れて炎症が起きている場合があります。その状態で歯型を取ると、治療後に歯ぐきの状態が変わってきて入れ歯が合わなくなってしまいます。特にMTコネクターは非常に精度がいいので、歯ぐきの状態によって仕上がりにも影響がでてきます。それを避けるために歯型を取る前に歯周病治療をきちんと行うと歯型の精度が高くなり、しっかり咬み合った入れ歯が作製できます。
当院では、お口全体を臓器の一部として考えています。入れ歯だけを見ていても、しっかり咬み合う本当にいい入れ歯は作れません。しっかり機能する入れ歯を作るためにも、歯周組織等の回りの環境を整えることが大切だと考えています。
入れ歯を長期間使っていると歪みやたわみが生じてきます。調整が必要ですが、一般的には技工所に送るために入れ歯をお預かりしなければなりません。当院は技工士が常駐した院内技工所を併設していますので歪みやたわみが生じても、その日のうちに対応が可能です。技工士がその場で調整するのでお預かりする必要がありません。ほとんどの場合その日のうちに治ります。
合わない入れ歯を使い続けていると、歯や歯ぐきに負担がかり咬み合わせにも影響してきます。少しでも調子が悪いと感じたら、なるべく早めにご来院ください。
※人工歯がすり減っているケースなどは、お預かりする場合もあります。
当院では保険の入れ歯と自費の入れ歯の両方を取り扱っています。自費の入れ歯の場合は、MTコネクターをお勧めするケースが多いですが、口腔内の状態によってノンクラスプデンチャーをご提案する場合もあります。患者さまのご要望を伺いながら、最適な入れ歯をご提供いたします。
ノンクラスプデンチャー
ノンクラスプデンチャーは、特殊樹脂で作るクラスプ(バネ)のない入れ歯です。MTコネクターとの違いは、歯ぐきに挟み込んで固定させる点です。クラスプがないので審美性が高く、装着していても目立ちません。歯ぐきに吸い付くような安定製がありますが、強度に欠けるため厚みがあり、MTコネクターと比べると装着時の違和感があります。最近では金属ワイヤーを入れることで強度を高めています。当院ではMTコネクターの適応が難しい場合に、ノンクラスプデンチャーをご提案いたします。
保険の入れ歯
保険でお作りするプラスチック製の入れ歯で、金属クラスプ(バネ)を歯に固定させて使用します。自費の入れ歯に比べると審美性・安定性にやや欠けますが、初めて入れ歯をお作りする方は保険の入れ歯で慣れていただいてから、快適な自費の入れ歯に移行されるケースもあります。
「その日のうちにセラミックの白い歯にしたい!」そんなご要望にお応えするために、セレックシステムを導入しました。セレックは美しいセラミックのかぶせ物を自動で作製するCAD/CAMシステムです。院長が勤務していた大学病院ではセレックを導入していたので、その良さがわかり当院での導入を検討していました。今回、システムのバージョンアップでより精度が高まったので、導入することになりました。
光学CCDカメラでお口の中をスキャンした後、患者さまの目の前でセラミックブロックを削り出します。興味津々で覗き込んで「こんな風に作るのですか?」と驚かれる方もいらっしゃいます。セレックの導入により治療期間の大幅な短縮と治療費用の削減につながり、気軽に白い歯が実現します。
セレックはドイツで生まれた、コンピューター制御によるCAD/CAMシステムです。光学CCDカメラでスキャンした口腔内のデータをコンピューターに転送し、専用ソフトを使って歯型を設計します。そのデータをミリシングマシンに転送すると、自動で精密で美しいセラミックの歯を削り出します。
使用するセラミックは規格化された良質なセラミックブロックで、審美性・耐久性に優れています。また院内で全ての作業ができるのでスピーディに仕上がり、早ければその日のうちに白い歯になります。
セレックの最大のメリットは短期間で治療が終わり、しかも治療にかかる費用を抑えられることです。設計から削り出しまでの一連の工程がオートメーション化されているので、最短1時間半で治療が終わります。使用するセラミックブロックも規格化されているので、治療費が抑えられます。
今までセラミックの白い歯を作ると、10万円(1本あたり)前後かかっていました。セレックを導入したことで敷居が低くなり、今まで費用がかかるからと諦めていた方でも、気軽に審美歯科を受けられるようになりました。特に大臼歯や小臼歯などの部分に適しています。歯の色や金属アレルギーが気になる方は、お気軽にご相談ください。
<セレックのメリット>
・歯型取りが不要なので嘔吐反射の強い方でも安心
・CCDカメラで歯型を撮影するので痛みや違和感が全くない
・全行程が機械化されているので精密に仕上がる
・規格化されたセラミックブロックでリーズナブル
・最短1時間半で白い歯になる
・目立たない奥歯に最適
<セレックのデメリット>
・ブロックを削り出すため微妙な色調整が難しい
・色調の精度が求められる前歯部には適さない
口元の美しさは歯並びだけでなく、歯や歯ぐきの色も大切な要素です。日本人は体質的に歯がくすんでいますが、ホワイトニングや歯ぐきのメラニン色素を除去すると、自然で美しい口元を作ることができます。
ホワイトニングは薬を使って歯を白くする方法です。歯を削ったりする必要がなく、気軽にできる方法として人気があります。当院では、ポリリン酸ホワイトニングによる安全性の高いホワイトニングを導入しております。施術前後に写真やシェイドガイドで白さを比較するので、ご要望に合った白さを作ることができます。また、ウォーターレーザーを使った歯ぐきのメラニン色素除去も行っています。
当院では「ポリリン酸ホワイトニング」という、お口に優しいホワイトニングを行っています。従来のホワイトニング剤は高濃度の過酸化水素が成分のため刺激が強く、人によっては歯ぐきにしみや痛みを感じることも少なくありませんでした。ポリリン酸ホワイトニングは過酸化水素にポリリン酸を加えることで過酸化水素の濃度が低下し、歯や歯ぐきに優しいホワイトニングができます。
ポリリン酸は食品添加物に認定された安全性が認められている成分で、主に台所洗剤などにも配合されています。汚れを除去する働きに着目して、ホワイトニング剤に取り入れられるようになりました。ポリリン酸を配合することで、歯の表面に付着したステイン(茶渋や煙草のヤニなどの着色汚れ)のクリーニング効果が高まります。さらに過酸化水素の働きでエナメル象や象牙質の内部に沈着した汚れを除去して歯全体が白くなります。抗菌作用があるので歯周病予防効果も期待できます。
ポリリン酸ホワイトニングを導入してから刺激を訴える患者さまがほとんどいらっしゃいません。安全性と効果がもっとも信頼できるホワイトニング剤として、ポリリン酸ホワイトニングを提供しています。
<ポリリン酸ホワイトニングのメリット>
・刺激が少ないので歯や歯ぐきに与えるダメージが少ない
・コーティング効果があり、施術後の食事制限がない
・抗菌作用があり、歯周病予防効果が期待できる
ホワイトニングには歯医者さんで施術する「オフィスホワイトニング」と、ご自宅でできる「ホームホワイトニング」があり、患者さまのライフスタイルに合わせてお選びいただけます。当院では、よりホワイトニング効果を高めるために両方を併用した「デュアルホワイトニング」をおすすめしています。
オフィスホワイトニング
歯医者さんで行うホワイトニングです。ホワイトニング剤を歯の表面に塗布して特殊なライトを照射することで成分が浸透し、歯の内側から白くなっていきます。ホワイトニング剤の塗布とライトの照射がワンセットで、これを数回繰り返します。1回の施術で白さの違いがわかるようになり、2~3回の通院で実感できるようになります。ただし後戻りしやすいので、定期的な施術やホームホワイトニングを併用される事をおすすめしています。
ホームホワイトニング
自宅でできるホワイトニングです。専用のトレー(マウスピース)の中にホワイトニングジェルを入れてそれを装着すると、歯の内側に薬が浸透していって歯が白くなります。ゆっくり浸透していくので、白くなるまでに2週間ほどかかりますが、低濃度のホワイトニングジェルを使用するので刺激が少なく、歯や歯ぐきを傷める心配がありません。患者さまのペースで手軽に施術でき、また後戻りも少ないので人気があります。
デュアルホワイトニング
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用する方法です。オフィスホワイトニングで白くした後、ホームホワイトニングを行うと、より白さを長持ちさせることができます。
当院では2つの方法を合わせて行うデュアルホワイトニングをセットメニューとしておすすめめしています。
歯ぐきにメラニン色素が沈着すると、くすみとなって不健康そうな印象を与えます。メラニン色素を除去する方法はいくつかありますが、当院ではウォーターレーザーを使ったメラニン色素除去を行っています。
歯ぐきにウォーターレーザーを照射すると、表面のメラニン色素を短時間で効果的に吹き飛ばしていきます。従来のレーザーでは痛みが伴うこともありましたが、ウォーターレーザーを使うことで、痛みの少ないメラニン色素除去ができます。
奥歯の銀歯をセラミックの白い歯に変えると、思い切り笑えるようになって自然と笑顔が増えてきます。その良さは充分にわかっていても、治療費や期間の問題で治療をためらっている方も少なくないようです。当院ではそのようなお悩みを持つ患者さまのニーズにお応えするためセレックを導入し、リーズナブルながら高品質で美しいセラミックのかぶせ物を提供しています。同時に清掃性を考えた設計と歯周病のコントロールにより、長持ちする治療を行っています。
先進のセレック治療
セレックとは、自動でセラミックのかぶせ物を作るCAD/CAMシステムです。口腔内の撮影データをもとに、その場で設計・削り出しができ、最短1時間半で白くて美しい歯に仕上げることが出来ます。
セレックについて詳しく
院内技工士による正確な調整
当院には院内技工士が常駐しておりますので、かぶせ物の微妙な調整や色合わせなどがその場でできます。正確に調整ができることで、結果的に歯が長持ちします。また、スピーディーに提供できるので、治療期間の短縮にも繋がります。
院内技工士について詳しく
歯周病のコントロール
歯周病治療で歯ぐきの状態を安定させてからかぶせ物を作ると、仕上がりが美しくなります。
健康を意識した治療
歯磨きがしやすいようにかぶせ物を作ることでむし歯や歯周病を予防します。また、かぶせ物はメタルフリー素材を中心に扱っています。
審美歯科治療で大切に考えているのが、歯周病のコントロールです。歯周病で歯ぐきに炎症や腫れ、出血があると歯型がキレイに取れません。その状態でかぶせ物を装着すると隙間ができて、むし歯・歯周病リスクが高くなります。当院では口腔内の状態を見た上で歯周病や歯ぐきに炎症がある場合は、必ず歯周病治療を行ってからかぶせ物を作ります。
歯型を取る前に歯周病をコントロールすると、歯ぐきの腫れや炎症がなくなり歯肉が引き締まります。口腔内が安定してから歯型を取ることで、かぶせ物の精度が高まり歯とかぶせ物の間の隙間がなくなるので歯を長持ちさせることができます。歯周病治療は仕上がりの美しさと歯を長持ちさせるために欠かせない治療になりますので、当院では必ず歯周病をコントロールしてから、かぶせ物をいれます。
※歯周病治療に時間がかかる場合は、安定するまで仮歯を入れて対応いたします。
審美歯科は見た目の美しさを重視する治療ですが、当院では美しさだけでなく、歯や全身の健康を考えて治療を進めます。歯と歯の間が狭すぎたり、歯と歯ぐきの間にすき間があると歯磨きがしにくくなり磨き残しが出てしまいます。歯磨きのしやすさを考えた設計をすることで、歯ブラシが歯や歯の隙間に当たりやすくなって、むし歯や歯周病リスクを抑えることができます。
また金属アレルギーの問題もあり、最近では金属の詰め物やかぶせ物をメタルフリー素材の物に変える健康意識の高い方が増えています。当院でもセレックを始めとする、メタルフリー素材を多数扱っています。メタルフリー素材は汚れがつきにくいので歯が長持し、金属アレルギーのある方でも安心して使えます。
当院では、セレックやセラミック素材の人工歯を取り揃えています。それぞれに適応症例がありますので、ご要望を取り入れながら口腔内の状態に合わせた最適な素材をご提案します。
ジルコニアセラミック
人工ダイアモンドの素材でもあるジルコニアフレームの上にセラミックで覆った、オーダーメイドのノンメタルクラウンです。変色がなく耐久性や強度に優れた材料です。美しさがあり本物の歯と比べてもわからないほど自然に仕上がります。金属を一切使っていないので金属アレルギーの方でも安心してお使いいただけます。
メタルセラミック
金属の表面にセラミックを焼き付けたオーダーメイドのクラウンです。セラミックは変色せず耐久性や強度に優れています。金属を使うため透明感はオールセラミックと比べ出しづらいですが、自然な色合いが再現できます。金属アレルギーが心配な方は事前にご相談ください。
セレック(エコノミーセラミック)
セレック(CAD/CAM)で型取りした歯のデータを読み取り、セラミックブロックの削りだし、形の成型を一括して製作するセラミッククラウンです。作業工程をコンピューター制御で行いコストの削減を実現しています。上記のクラウンより色の再現性に少しばかり劣ります。
ラミネートベニア
ラミネートベニアとは、薄いシェル状のセラミックを歯の表面に貼り付ける方法です。白い歯をかぶせる治療はどうしても歯の全体を削り取る治療が必要ですが、このラミネートベニアは歯の表面のみ0.5~0.7mm程度削るだけで済むので麻酔も必要なく、ほとんど痛みも伴いません。
咬み合わせや食いしばりが強いと特定の歯に負担がかかり、歯や根を痛めてしまいますので力のコントロールが必要です。特にセラミックは天然歯より硬く、歯ぎしりなどで強い力が掛かると対向する歯が傷ついてしまう恐れがあります。治療後、全体の咬み合わせを見た上で、マウスピースの使用を提案しています。
マウスピースを装着すると、上下の歯の間にクッションができるので、歯にかかる負担が和らいで歯を守ることができます。歯ぎしりや食いしばりの強い方は、マウスピースの使用をおすすめします。