1本1本の歯を大切に考えたむし歯治療

むし歯治療

日本はむし歯の多い国の一つといわれています。スウェーデンでは80歳になった時に平均20本の歯が残っていますが、日本人は平均でわずか7本しか残っていません。早くからむし歯になる人も多く、45歳頃にはむし歯の本数が半数を超えているというデータもあります(2011年厚生労働省調べ)。歯を削るとその部分が細菌に感染しやすくなりますが、的確な治療をすることで感染リスクを抑え、歯を長持ちさせることができます。

歯は患者さまの身体の一部です。当院では1本1本の歯を大切に考えた、長持する治療を目指しています。また治療中は、お口の中に機械や手を入れるためストレスや痛みの不安を感じる方も少なくありません。治療中のストレスを取り除き、安心して治療を受けていただくために、痛みに配慮した治療にも取り組んでいます。

当院のむし歯治療の取り組み

なるべく痛みの少ない治療当院のむし歯治療の取り組み
むし歯の治療でもっと多い心配が、痛みに対する不安です。不安が強いと身体が緊張して余計に痛みが強くなり、それが原因で歯医者さん嫌いになる方もいます。治療中の痛みは麻酔を使って抑えます。麻酔を打つ時に痛みがありますが、シール型の表面麻酔を使用してから麻酔注射を行うので、チクッっとした痛みがありません。
治療では振動の少ないタービンを導入しているので、歯を削る時に感じる独特の不快感や痛みがありません。様々な工夫を取り入れていますので、安心して治療を受けていただけます。

なるべく削らずに神経を残す当院のむし歯治療の取り組み
歯は削る量が多くなるほど健康な部分が少なくなり、再感染リスクが高くなります。長持ちさせる治療をするには、なるべく歯を削らずに、悪い部分だけを確実に取り除く緻密さが求められます。当院ではなるべく歯を削らず、神経を残すためにウォーターレーザードックスベストセメントを使用しています。それぞれに適応症例が異なりますが、小さいむし歯はウォーターレーザーを使うと、表面のむし歯だけが削れて痛みもありません。また痛みのない大きなむし歯には、ドックスベストセメントを使う事で大きく削らずに神経を残すことができます。

むし歯だけを的確に見極める当院のむし歯治療の取り組み
長持ちさせる治療をするためにも正確な診断が欠かせません。ごく初期の小さなむし歯は肉眼だけでは見極めが難しく、まれに見過ごしてしまうケースもあります。当院では拡大鏡ダイアグノデントを使ってむし歯を正確に見極めるので見逃すことがありません。また、むし歯部分を確実に削る事ができるので、再治療の少ない長持ちする治療ができます。

なるべく痛くない、なるべく削らない治療はこちら

根管治療

根管治療なるべく神経を残す治療を心がけていますが、神経まで細菌が広がっている場合は、抜髄(神経を抜く処置)が必要になります。さらに悪化して歯根の先まで感染が広がっていると、通常の治療では保存が難しくなり、根管治療が必要になります。

根管治療とは歯根の中に通っている管の中の細菌をきれいに取り除き、薬で密封して再感染を防ぐ治療です。悪化した歯を残す最後の手段ですが、難易度が高い治療のため、万全の対策を行ってから治療を進めます。特にお口の中の湿度が高いと感染リスクが高まります。当院では「Zoo(ズー)」という器具を装着して、唾液を吸い込んでくれるので湿度がゼロになります。また患部に唾液が入るのを防ぐので、細菌による感染リスクが軽減します。

ZOOZoo
チューブ型の所々に穴が開いている器具です。お口の中に装着して治療をすると、穴から唾液を吸いこみます。唾液の中には歯の削りかすや細菌が混じっていますが、それも一緒に吸い込んでくれるので滅菌対策にもなります。特に小さなお子さまは唾液が多いので、滅菌効果が高くなります。

むし歯の進行状況と治療

むし歯とは、酸で歯が溶かされた状態です。COからC4へと進行します。むし歯を防ぐには早期発見・治療が何よりも大切です。

CO(初期むし歯)CO
歯の表面が白く濁った状態です。穴が開いていないので、まだ痛みやしみなどの症状がありません。フッ素塗布や歯みがきをすると歯が再石灰化しますので、治療の必要はありません。

C1(エナメル質のむし歯)C1
エナメル質(歯の表面)が酸で溶けている状態です。小さな穴があいていますが、しみ・痛みがまだありません。表面のむし歯を削り、白い詰め物を入れます。

C2(象牙質に進んだむし歯)C2
むし歯が内側の象牙質に広がって穴が大きくなっています。この段階では冷たい飲食物・甘い食べ物を食べると痛みが出たり、しみるようになります。むし歯部分を丁寧に削って白い詰め物を、場所や削る大きさによってはインレー(詰め物)を入れます。

C3(神経まで広がったむし歯)C3
むし歯が神経近くに達している状態です。穴が深くなって舌で触るとはっきりわかります。飲食物が触れると激しい痛みを感じる事があります。この段階では神経を取る処置(抜髄)が必要です。歯を大きく削ってかぶせ物を入れます。

C4(根だけが残っているむし歯)C4
むし歯がさらに進んで歯根だけになった状態です。この段階では神経が壊死して痛みが感じなくなります。治療が可能な場合は根管治療(根の治療)を行い、かぶせ物を入れます。治療が難しい場合は、抜歯になります。

カウンセリングをおこなっております

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